白河の越へん ~品川から福島へ~

2020年2月 常磐線,大回り乗車,東北本線

全通前の常磐線を巡る旅 3日目

2020.2.25

<行程>

11:32 大井町

↓京浜東北線快速南浦和行き

11:36 品川

11:39 品川

↓上野東京ライン快速アクティー小金井行き(グリーン車2階)

13:18 小金井

13:32(→13:40) 小金井

↓湘南新宿ライン快速宇都宮行き(グリーン車1階席)

14:00 宇都宮

14:18 宇都宮

↓宇都宮線普通黒磯行き

15:08 黒磯

15:21 黒磯

↓東北本線普通新白河行き

15:45 新白河

15:54 新白河

↓東北本線普通福島行き

17:32 福島

<収支>

乗車券(大井町→日暮里) △220

グリーン券(品川→黒磯) △1000

おにぎり △385

おにぎり・サンドイッチ・水 △745

小計 △2350

本日の行程は,大井町から品川に移動し,品川から東海道線と東北線を使ってひたする北上します。行程では,福島で終了となっておりますが,それよりも先に行っております。しかし,この日の行程は行ってしまえば,帰りであり,最後まで書きますと,私のプライベートな情報が流出する恐れがございますので,福島で終了しております。

今回使用したきっぷ(仙台市内発,東北本線,常磐線,東北本線経由の福島方面行)
1日目で日暮里までは使用済み

また,今回日暮里から先は1日目にも使用しました乗車券を使用します。しかし,大井町から日暮里までは,乗車券を持っておりませんので,これだけ別清算となっております。

京浜東北線 撮影2020.2.25

本日も大井町からのスタートでございます。まずは,東海道線の駅に移動すべく,京浜東北線に乗車し、1つ先の品川に移動します。品川からは,上野東京ラインに乗車します。もともとは,この1本後の普通電車に乗る予定でしたが,やってきた快速列車(尤も,快速運転はもうすでに終了していましたが)早めに乗車することにしました。TOICAで予めグリーンを購入しておきました。

品川駅 撮影2020.2.25

車内に乗り込みます。私が今回の旅でリクライニングを倒す際,一言声を掛けると,期限の悪い声が返ってくることばかりでした。反面教師として,さわやかな了承の返事を基本的に掛けるようにしたいところです。

きっぷ類 

東京,上野,大宮などと各駅に停車していきました。尾久駅を停車する際に,尾久車両基地が見えましたが,そこにはサフィール踊り子号に充当される予定のE261系も配置されていました。見るからにピカピカで,高級そうな車両でした。全車グリーン車扱いということでしたので,2020年3月13日でなくなるスーパービュー踊り子よりも,デラックスなサービスや車内設備となるのでしょう。語彙力が乏しくて申し訳ありませんが,外から一瞬見るだけだと,これくらいしか思えないのです。ただ,近年の車両の中でも非常にかっこいいと個人的に思ったのは事実であります。

※サフィール踊り子の写真を撮ったと思っていましたが,残っていませんでした。申し訳ございません。

そんな尾久駅を通過してしばらくすると,利根川を渡ります。利根川は流域面積日本一の川として知られていますが,私も今回見て橋の長さに驚かされました。

都市から住宅地という変化がありますが,小山駅を過ぎるといよいよ郊外という様相が呈され,農地もちらほらと見えるようになります。関東は広いとはいえ,全て街なわけではないというのはわかっておりましたが,それでもこれくらいまで東京の丸の内や新宿,埼玉新都心から離れないと,郊外にならないということに驚かされたものです。

そして,遂に終点の小金井に到着しました。

列車を降りようとした私に衝撃的な構内放送が流れました。なんと,私が小金井から乗り換えるはずであった湘南新宿ラインからくる普通列車宇都宮行きがなんと,32分遅れているというではありませんか!私は,駅員さんに確認し,宇都宮から私のもともと乗る列車に復帰することがわかり,一安心しました。そして,昼ご飯でも買おうかと改札を通過して,外に出ると,何もないではありませんか!これは,本当に住宅地。コンビニすらありませんでした。列車の終点になるくらいだから,そこそこ大きな街だろうと思っていましたが,必ずしもそうとは言えないようです(尤も,街の中心地が駅から離れているパターンかもしれませんが)。

小金井駅前にある薄墨桜 撮影2020.2.25
小金井駅前にある蒸気機関車の車輪 撮影2020.2.25

とはいえ,JR東日本はとても優秀で,小金井駅到着の時には,遅れは5分程度に回復していました。そして,グリーン車の1階部分に乗りました。どちらかといえば,2階のほうが好みですが,それでも普通列車で特急列車のような転換クロスシート(?)の座席に座れるのは快適なことです。1階の眺めは,ホームを見上げる形になり,新鮮味を味わえた他,スリリングな気持ちも持ちました。

そして,定刻から5分程度遅れて宇都宮駅に到着。宇都宮には,改札を出て1階に吉野家がありましたので,そこで食べようかと思いましたが,私は現金をほぼ所持していなかったことに気づき(現金は,200円程度しか持っていませんでした),諦めました。早く交通系ICカード以外のクレジットカード等の決済にも対応してほしいものです。余談ですが,この吉野家,2月末で閉店してしまうようです。私も宇都宮に来た際に(とはいえこれが2回目でしたが),非常にお世話になりました(1回しか行っていませんが)。宇都宮の駅の中で安く,早くご飯が食べられるというと,この吉野家が真っ先に候補に挙がってきました。これがなくなると思うと,非常に残念です。

宇都宮駅の吉野家の閉店案内 撮影2020.2.25

ということで,気を取り直し,New daysでいくらか食料を買い込み,宇都宮駅から黒磯方面の電車に乗り込みました。

宇都宮線(宇都宮―黒磯間)で走る205系 撮影2020.2.25

黒磯方面へは,205系4両編成でした。高校生がかなり乗っており,出発時刻ギリギリで乗り込んだ私は,立つしかありませんでした。武蔵野線といい,相模線といい,国鉄末期に製造され始めた205系がまだ現役なのか,と思うと,変に感心してしまいました。この列車は,少しずつお客を減らしていきました。基本的に宇都宮で乗って,途中でぽつぽつと降りていくという印象でした。那須塩原で多くの下車があり,私も座ることにしました。205系というのは座席の中身がスッカスカで,勢いよく座るとバウンドすることが特徴です。前日に相模線と武蔵野線で乗車したにも拘わらず,同じことをやってしまい,相席となったお客さんにはご迷惑をお掛けしました。

黒磯駅 撮影2020.2.25

そして,終点黒磯に到着しました。黒磯駅まで全体の3~4割のお客さんが乗車していました。私は,一度改札を出て,夕食の分も含めて食料を少し買い足し,ホームに戻りました。すると,変わった構内放送を聞くことができました。

「宇都宮方面ご利用のお客様は,3番線停車中の緑とオレンジの横線が入りました電車にご乗車になって,お待ちください。」

一字一句は違うかもしれませんが,大体このようなことであったと思います。つまり,車両の特徴まで案内したのです。私は,記憶の限りでは,初めてこのような放送を聞きました。確かに丁寧な案内だなと率直に思いましたが,よくよく考えれば,ホーム番号が,ホームの屋根からぶら下げられているのは,一般常識の範囲内ですから,ホームの番号を言えば,案内として足りるのではないかとも思いました。

そうこうしている間に,新白河方面の列車が到着しました。到着した列車は,常磐線や水戸線等で主に運用に就いているE531系付属編成の5両です。私は,これを見て驚きました。これは,少しマニアックになるので…

E531系付属編成 撮影2020.2.25

電車(鉄道の代替語としての電車ではなく,電気で走るという意味での電車,気動車と対置される意味)の電化方式には,大きく分けて交流電化と直流電化です。電車を動かすモーターは電流の向きが一定な直流(電車の場合は1500Vが多いです。路面電車等だと600Vもあるようですが)で,発電所から送られてくる電気は周波数に基づいて電流の向きが変わる交流です。すると,どこかのタイミングでモーターに送る電気を交流から直流に送る必要があります。直流電化の区間では,線路脇にある施設によって直流に切り替えます。つまり,架線には直流の電気が流れることになります。それに対し,交流電化区間においては,電車の中で交流から直流に切り替えます。つまり,架線には交流の電気が流れていることになります。

これが何を意味するかというと,

直流電化…車両自体にはお金がかからない⇒車両を多く必要とする,列車本数が多い区間がこれになる。

交流電化…車両自体にお金はかかるが,設備にはお金がかからない⇒電車がそこまで多くは走らないような区間において,採用される。

数年前まで黒磯駅は駅での操作によって,交流と直流を切り替えることができました。しかし,工事により,数年前から完全に直流電化されました。その結果,黒磯から新白河の区間は,交直流電車又は気動車での運転になります。ただ,交直流電車は車両費が高いのです。その結果,この区間私が1年前に訪れたときは,キハ110系での運転でした。今回もキハ110系とはすれ違ったので,キハ110系とE531系付属編成との共同運航のようですが,私はこの区間でE531系は少ししか入っていないと思っていたので,驚いたのです。マニアックな話にお付き合いいただきありがとうございました。

そして,ちょっとハイテンションのまま,新白河へと向かいます。黒磯―新白河間は,田舎,山がちな地形という印象が強くなります。芭蕉の『奥の細道』の冒頭

(前略)予もいづれの年よりか,片雲の風に誘はれて,漂泊の思ひやまず,海浜にさすらへ,去年の秋,江上の破屋に蜘蛛の古巣をはらひて,やや年も暮れ,春立てる霞の空に,白河の関越へんと,そぞろ神の物につきて心を狂はせ,道祖神の招きにあひて取るもの手につかず,股引の破れをつづり,笠の緒付けかへて,三里に灸すゆるより,松島の月まづ心にかかりて,(後略)

黒磯―新白河間の車窓 撮影2020.2.25

とありますが,この白河の関を越えるというのが身に染みてわかります。尤も,芭蕉とは異なり,私は座っているだけで,越えてくれるのですが。この日は雨でしたので,通過する集落それぞれが寂しげに思われました。それにしても,この区間勾配といい,景色といい,全く飽きさせないような車窓でした。私もパソコンを打つ手を止めて,しっかりと見届けることに致しました。

そうこうしておりますと,電車は新白河に着きました。下り方面の新白河駅の次の駅は,白河ですが,どうして白河駅で折り返しではないのだろうと疑問に思っております。新白河駅は,磐城西郷駅から解消されたようですが(1982年)。

新白河駅 撮影2020.2.25

新白河駅まで来ると,東北という感じがするものですが,どうでしょうか。車両に関しても,ここからは私の中では「the 東北」というイメージのある,701系がここからは運用に就きます。私が新白河から乗車した電車は,701系とE721系の連結でした。この連結は割とよく見え,東海出身の私からすれば,211系と313系の連結のように思えます。

701系と721系の連結 於新白河駅 撮影2020.2.25

他に東北を感じることといえば,新白河の少し前あたりからですが,窓から冷気を感じることでしょうか。首都圏を走っているときには全く気にならなかった窓からの冷気も,新白河が近づくころには,ひしひしと感じるようになりました。

変化という点でいうと,この時期は,新型コロナウイルスの感染が拡大しており,関東では,車内はマスクをしている人が多かったのですが,東北方面に入るにつれて,マスクをしている人が減っていたように思われました。このころは,東北での感染者数もいませんでしたから,それが理由かと思われます。

この列車は,新白河を発射したのち,白河駅や安積永盛駅での乗車が多かったです。新白河駅では私のボックスには誰もいませんでしたが,これらの駅から人が乗ってきました。このような事情からか,郡山で後ろ2両を連結し,6両編成での運転になりました。それにしても驚いたのは,連結の時に一切ショックを感じなかったことです。これには非常に驚きました。本当は,つながっていないのではないかとも思いましたが,当然そんなことはなかったようです。

福島駅 撮影2020.2.25

東北本線上りで関東まで行くというのはよくやるのですが,下り列車は初めて乗りました。同じ東北本線でも関東と東北ではかなり様子が違います。それは,景色や車両,乗客の服装等も違いました。上りにはこれまでよく乗っていたので,飽きるかなと思いましたが,下りは下りで見どころがあるものだなあ,車窓の流れる順番が違うだけと単純に考えるのはよくないと思いました。ほかの季節にも乗ってみたいと思います。

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