
いなほ号に充当されるE653系のグリーン車が快適だという話を聞いたので,それに乗ることにしていました。そして,今回の旅の行程では,鶴岡から新潟まで乗車するのが一番長い距離となっておりますので,この区間で乗車することにしました。

グリーン料金は,100㎞,200㎞といったような距離で一定の値段がかかります。もし鶴岡から新潟までグリーンに乗り通せば,200㎞分の料金を支払う必要があります。190㎞や180㎞乗って200㎞までの料金を徴収されるならまだしも,150㎞程度で200㎞までのグリーン料金を払わなければいけないのは,ちょっとと思った私は,府屋までは自由席で行き,府屋からグリーン車に乗り変えることにしました。貧乏精神丸出しで申し訳ないです。
鶴岡~新潟 140.7㎞ 府屋~新潟 97.2㎞
グリーン車料金 ~100㎞ ¥1,050 100~200㎞ ¥2,100
グリーン車料金(JR東日本公式HP) https://www.jreast.co.jp/kippu/15.html
<(参考のために)普通車自由席>

- 2+2席
- 足元の空洞あり
- リクライニングあり+座席の前後移動あり→かなり倒れる
- コンセントなし
- コート掛けフックあり
- 照明は白色,明るい
- 車内にはモーター音があまり響いてこず,車内放送はクリア
- 車内販売あり
- チケットホルダーあり
- 検札あり
- 枕なし
- テーブルあり
という感じです。
正直,十分快適でした。しいて言うなら,コンセントがついているといいかなと思いましたが。それ以上に気になったのは,私が乗車したのはいなほ14号で上りの最終電車でしたが,乗車率が20~30%程度であったことです。もしかすると,コロナの影響かもしれませんが,新潟方面の移動には,非常にいいと思うのですが,やはり値段が高いので,高速バスに負けてしまうのでしょうか。
運賃計算(JR公式HP) https://www.jr-odekake.net/railroad/ticket/guide/normal_tickets/normal_fare03.html
<グリーン車>


- 1+2席
- 足元の空洞はなし。但し,足が伸ばせる程度の間隔
- ロビースペースあり
- リクライニングあり,フカフカ
- テーブルあり,座席から取り出す式
- コンセントあり(2人で1つ,プラグを差し込んで回す)
- 枕可動式
- 車内販売あり



予め申し上げおきますが,私が乗ったいなほ14号(2020.3.2)は府屋駅から先,架線のトラブルにより,抑止され,結局は運転打ち切りとなりましたので,2時間程度府屋駅で停車していましたが,走行中のグリーン車は体験しておりません。

そこでグリーン車に移りました。確かに,座席はしっかりしていて,前の座席との間隔も広く,良かったです。また,E653系のグリーン車は座席の前に木の板があるので,個室感もあり,そこもまたよかったです。
個人的には,木の板を取り払って,シートピッチをフル活用してほしいです。そうしなければ,実質的なシートピッチ(足を伸ばせる長さ)は,普通車と変わらないのです。

これは,全くグリーン車の感想とは直接には関係ないのですが,どうもグリーン車の普通車乗客の出入りが盛んであるように思えます。東海道新幹線のグリーン車等には,扉にグリーン車の乗客以外の通り抜けの遠慮をお願いする内容の記述があったような気がしますが,私の記憶違いでしょうか。今回は,府屋駅で抑止となり,特殊な事態であったというのは事実でありますが,グリーン車は座席等の設備のみではなく,その環境に特別料金たるグリーン料金を支払っているわけですから(なぜこのように考えられるのかといえば,グリーン車の扉と普通車の扉が違うという事実から上記のように推測されるわけですが),グリーン車の通り抜けはやめて頂きたいものです。

また,私が最近グリーン車を多少利用して思うのは,グリーン車の乗客のマナーがやや悪いことを感じております。具体的には,大声で喋っていたり,小さな子供を連れ込み,またその叫び声を注意しない親がいたり,勝手に通り抜けをしたり,リクライニングを無断で倒したり,逆にこちらが倒してもよいか尋ねても返事が返ってこなかったりとすることがあります。私ももしかすると,傍から見た場合,このような行動をとってしまっているかもしれませんから,反面教師として気をつけたいものです。
E653系電車(JR東日本公式HP) https://www.jreast.co.jp/train/express/inaho_shirayuki.html
<結論>
総括したしますと,私が思うに,E653系電車のグリーン車は確かに素晴らしかったです。しかし,そのためにグリーン料金を払うべきなのか,と考えれば,それは違うかなとも思いました。これは,決してグリーン車がしょぼかったわけではなく,普通車がとても快適だったのです。ただ,ビジネスで乗車する場合には,コンセントもあり,シートもしっかりしているグリーン車を選ぶべきなのかもしれません。

また,走行中の乗り心地を感じれば,また違った結論となるのかもしれません。また,この木の板のせいで,その広々としてシートピッチを生かし切れていないといわざるを得ず,そこが改善されれば,話は変わると思われます。ただ,下り列車(酒田行き,秋田行き)の進行方向の1番前の席は,この木の板がなく,シートピッチを生かし切れています。机も他の席のもの(座席の間から取り出すタイプ)と変わりませんので,下り列車については,この3席(1号車1番A,B,C席)のみ素晴らしいものであると確実に言えると思います。

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