無料で見れる!国指定史跡庄内藩校 致道館

2020年2-3月 春の日本海側の東北を巡る旅

<目次>

  1. 致道館とは?
  2. 観光する
  1. 致道館とは

<基本情報>

場所:山形県鶴岡市馬場町11-45 googlemaps https://www.google.com/maps/place/%E6%97%A7%E8%87%B4%E9%81%93%E9%A4%A8/@38.7262,139.8242393,17z/data=!3m1!4b1!4m5!3m4!1s0x5f8c1a9f35d29fd1:0xc08bacfa53819e44!8m2!3d38.7262!4d139.826428?hl=ja

鶴岡

開館時間:9:00-16:30

定休日:毎週水曜日(水曜日が休日の場合は,翌日以降の平日),12月29日~1月3日

入館料:無料(大雑把な住所等を書く入館表を書く必要があります)

鶴岡駅前から見られる雪山 撮影2020.3.2

致道館公式HP https://www.chido.jp/chidokan/

以下パンフレット等を参考にしながら,お伝えします。

 致道館とはどのような施設であったかというと,庄内藩の藩校です。藩校とは,藩士(藩に仕える武士)の子弟が通う学校です。目的としては,戦乱の世を乗り越えた武士たちが官僚として働いていくために,学問を身に着けさせる場として,各地で建てられました。有名なものとしては,会津藩の日新館,米沢藩の興譲館,佐賀藩と水戸藩の弘道館(名前が同じだけで,合同なわけではないです),熊本藩の時習館などがあり,それらの一部は現在まで高校等として残っている場合もあります。

門の隣にある案内書き 撮影2020.3.2

 この致道館という名前は,論語の一説「君子学ンデ以テソノ道ヲ致ス」に由来するそうです。意味は,賢い人,立派な人は自分の得意分野を大成させるとか,そんな意味でしょうか。もう古典を長く読んでいない大学生の現代語訳なので,わかりませんが。

 致道館は,庄内藩を治めていた酒井家9代藩主忠徳(タダアリ)が1805(文化2)年に設立しました。広大な土地に学舎や武道稽古場,宿舎など様々な建物がありました。現在は,聖廟と講堂,御入間(藩主がお成りになった際に入った部屋),3つの門のみが残っています。

生徒たちが出入りしていた東御門 撮影2020.3.2 

 私は藩校について詳しく知っているわけではなく,他の藩校がどうであったかは存じ上げませんが,致道館では,句等所(現・小学校に相当),終日詰(現・中学校に相当),外舎(現・高校に相当),試舎生(現・大学教養課程に相当),舎生(現・大学学部又は大学院に相当)と幅広い年代の学生が通っていたようです。句等所は担任の教師がついたようですが,そこから先は徐々に自学自習とゼミのようなものが多くなり,最終的には終日研究のようなことをしているようになったようです。舎生ほどになると,年齢的にも2,30代になるわけですが,彼らは公務は免除され,研究に没頭できたようです。

先生方や藩の役人たちが出入りした西御門 撮影2020.3.2

 この致道館の教育の特徴としては,徂徠学を採用したことです。多くの藩校では,朱子学を学問として採用しました。朱子学とは,儒学の一派で,「長幼の序」など徳川幕府体制を理論的に基礎づけるのに効果的な学問です。しかし,致道館では江戸時代の中期古文辞学を提唱した荻生徂徠の通称「徂徠学」を採用しました。採用した理由は,庄内藩の藩政が水野元朗,疋田進修、白井矢太夫などの徂徠学を学んだ人物によって,運営されていたことが理由として考えられています。この徂徠学は,現在でも町で講習が行われるなど,鶴岡の文化として未だに根付いているようです。

 そんな致道館ですが,廃校後,鶴岡県庁舎,鶴岡警察署などへの変遷を経て,国の史跡に指定され,保存修理を経て一般公開されています。

藩校(wikipedia)https://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%97%A9%E6%A0%A1#%E6%B2%BF%E9%9D%A9

2.観光する

実際に見てきました。鶴岡駅から歩いて20分くらいですね。移動にやや時間がかかりますが,この近くに鶴岡城址や致道博物館など見るところがいっぱいあるので,移動しちゃいましょう!

上にも書きましたが,入場料無料です。本当にありがたいです。絶対維持費がかかると思うのですが。恐るべきことです。建物があるだけでなく,展示品も多くありますし,音声案内もついています。但し,門のところにある事務所のようなところで,入館の記録を書く必要があります。

門から入って,順路で行くと,最初に見学するのが,聖廟です。致道館では,徂徠学を採用していましたが,孔子を祭る行事である釈奠(せきてん)を毎年2月と8月の2回行われていたようです。まあ尤も,徂徠学も儒学の一派といっていいでしょうから,何ら問題はないのですが。ここには,当時に使われていた像や絵画があります。中でも驚かされたのは,漢字を並べて描いた孔子の絵でした。これは,一度見てみると,驚くというか,シュールで笑うというか,よくわからない気持ちになります。

その後は,講堂に入ります。講堂は靴を脱いで,上がるのですが,私が行ったのは3月の頭で,非常に寒かったです。ストーブはあるにはありますが,到底足りていません。できれば,暖かい時期に行かれるのがいいと思います。講堂には,かつての資料や生徒の日記や勉強帳等が多数展示されていました。これを一つ一つ見ていくだけでもかなり時間がかかります。

講堂の続きといっていいと思いますが,廊下をずっと歩いていくと,行き止まりの部屋があります。それが,御入間です。特に何か豪華な装飾が施されているとかそういうことはなかったと記憶しています。講堂から御入間に行く廊下には,鶴岡では今でも徂徠学が根付いているということがわかります。書道展のテーマが徂徠学や儒学に関係した題であったり,素読の講習をやっていたりするようです。

全部ぐるっと見るだけでも思いのほか時間がかかります。45分程度かかったように思います。藩校をちゃんと見たのは初めてであったように記憶していますが,かつてきちんと武士の身分を持ったままできちんと頑張っていたという事実を肌で以って感じ,自らも国立大学の学生として,勉学にもきちんと励まねばならないと思いました。皆さんもいかれてはどうでしょうか。

※ちなみに,致道博物館は,致道館とは直接は関係がないと思われますので,致道館について知りたい方は,致道館に行く必要があります。まあ,致道館は入場料0円,致道博物館は入場料400円なので,迷ったら,致道館に行かれると思いますが。

致道博物館については,また記事を書きますので,よろしくお願いします。

致道博物館公式HP  https://www.chido.jp/

致道博物館についての記事  https://wsbgreenblog.com/2020/03/24/14/03/16/

当日の記事  https://wsbgreenblog.com/2020/03/08/15/57/24/

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