320km/h走行と在来線走行両方こなすE6系新幹線こまち号レビュー

交通手段レビュー

E6系新幹線(JR東日本) https://www.jreast.co.jp/train/shinkan/e6.html

今回は,E6系新幹線についての話をしていきたいと思っております。春先の東北(日本海側)を巡る旅の初日にE6系新幹線こまち号の普通車指定席に乗りましたので,その時の経験をもとに,レビューをしていこうと思っております。もうデビューして時間が経ちますが。その時のブログ https://wsbgreenblog.com/2020/03/06/12/58/04/

行程

<目次>

  1. 秋田新幹線とは?
  2. E6系新幹線について
  3. 乗り心地
  1. 秋田新幹線とは?

結論から申し上げますと,秋田新幹線区間(盛岡―秋田間)は厳密には新幹線ではありません。より詳しく言えば,新幹線車両が在来線の線路に乗り入れている状態です。ちょっと詳しい方であれば,こんなこと説明するまでもないでしょうが,詳しく見ていきましょう。他にこのような例として,博多南線や山形新幹線があります。

山形新幹線  https://www.jreast.co.jp/train/shinkan/yamagata.html

秋田新幹線  https://www.jreast.co.jp/train/shinkan/akita.html

博多南線  https://www.jreast.co.jp/train/shinkan/akita.html  

博多南線  https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%9A%E5%A4%9A%E5%8D%97%E7%B7%9A

E6系新幹線 於仙台駅 撮影2020.2.29

<新幹線と在来線の比較>

  新幹線 在来線
軌間(線路幅) 1067㎜ (狭軌) 1435㎜ (標準軌)
電化方式 交流電化 直流電化,交流電化,非電化
信号の有無 なし(ATC:自動列車制御装置により代替) あり
線路周りの環境 基本的に高架又は地下 基本的には地上 (場合により,高架や地下)

新幹線というと,東海道新幹線や東北新幹線等を連想する人が多いと思います。ところで,新幹線とは何なのでしょうか。1970年に制定された全国新幹線鉄道整備法の中で,

「その主たる区間を列車が200km/h以上の高速度で走行できる幹線鉄道をいう」

と定義されています。

全国新幹線鉄道整備法  https://elaws.e-gov.go.jp/search/elawsSearch/elaws_search/lsg0500/detail?lawId=345AC1000000071

上越新幹線を走るE4系新幹線 撮影2020.3.3 於新潟駅

東海道新幹線や東北新幹線等の新幹線の区間を思い出してもらえばわかる通り,本来新幹線区間は,全線高架化となっており,線路の幅も標準軌(1435㎜)となっている他,信号の代わりにATC(自動列車制御装置)を導入するなど,在来線とは異なる設備を導入しており,これにより新幹線は高速度での運転ができるようになっているのです。

東北新幹線を走るE5系新幹線 撮影2020.2.29 於仙台駅

ここで,秋田新幹線のことを思い出してみましょう。秋田新幹線は,田沢湖線(盛岡―大曲間),奥羽本線(大曲―秋田間)の線路を使用しています。これら2つの線路は在来線(狭軌,レールの横幅が1067㎜)です。具体的にいえば、JRの普通列車が走っている環境と何ら変わりないということです。ややマニアックな知識かもしれませんが,一部の例外を除いて(京成電鉄のスカイライナーや北越急行の旧はくたか号)在来線区間では,130km/hまでの速度しか出すことができません。これは,運転士が線路に異常を認めたり,人や動物の立ち入りを見つけたりした時に,非常ブレーキをかけて停車できるようにするためです(鉄道は,鉄のレールと鉄の車輪なので,摩擦が少なく,停止しづらいのです)。そして,秋田新幹線もこの区間においては,最高速度130km/hでの運転をしています。

東北の普通列車の顔 701系電車 撮影2020.2.29

話が入り組んできましたが,つまり秋田新幹線とはどのような路線かというと,

・在来線

・でも,新幹線車両を通さなければいけないため,軌間は1435㎜

・地上設備等はもろもろ在来線と変わらない。

・最高速度は、130km/h

という状態です。言ってしまえば,こまち号は盛岡までは新幹線として営業し,そのまま秋田新幹線区間は,在来線特急こまち号になるけれど,車両は新幹線車両を使います,という状態になっているわけで,この方式をミニ新幹線方式といい,通常の新幹線の方式であるフル規格の新幹線とは対置されます。この方式は,秋田新幹線と山形新幹線で採用されています。

2.E6系新幹線について

E6系新幹線の行先表示 撮影2020.2.29 於大曲駅

長々と秋田新幹線についての説明をしてきましたが,秋田新幹線は在来線に直通する新幹線車両という特殊事情を抱えているのです。それは車両の随所に見られます。

・車両がやや小さい

・結果,椅子がやや小さい

・グリーン車も普通車も2+2席の構造

・ステップがある

新幹線区間と秋田新幹線が乗りいれる田沢湖線と奥羽本線では,軌間は同じなのですが,ホームの大きさがやや違います。その結果,在来線に乗り入れる新幹線は,フル規格の線路のみを走る車両と異なり,やや車体を小ぶりにする必要があり,その結果,座席が2+2配置になる他,シートも確か少しだけですが,小さくなっていたはずです。普通車でも2+2配置ですから,グリーン車要らずかもしれませんね。車両やシートの小ささ等私は少なくとも気になりませんでした。(シートの写真は撮り逃しました)

最後に挙げたステップというのは,在来線ホームに合わせると,新幹線ホームではホームと列車の間にできる隙間が大きいため,ステップが出るようになっています。このステップは速度が落ちてくると,どこかのタイミングで勝手に出てくるようになっています。

E6系のドア 足元にステップがある 撮影2020.2.29 於仙台駅

3.乗り心地

<新幹線区間>

新幹線区間では,はやぶさ号と併結して基本的には走ります。E5系のレビュー記事でも述べたのですが,320㎞/h運転がされる区間(宇都宮―盛岡)では,それなりに振動がある他,トンネル進入時は耳がキーンとする感覚があります。これは,車両が悪いというよりかは,320㎞/h運転がそれだけ大変であるということです。個人的には,E5系とそれほど違いは感じませんでした。

<在来線区間>

在来線区間に入ると,速度が落ちるため,かなり乗り心地が良くなります。まあ,当たり前ですが。E6系は,単独で320㎞/h運転できる能力を持った車両です。つまり,その1/3程度の速度しか出さないわけですから,振動もあまりありません。

E6系新幹線 撮影2020.2.29 於大曲駅

<設備等>

私は今回,普通車に乗りましたので,これについていうと

・リクライニングあり

・シートピッチ,E5系より多少広い?足が完全には伸び切らないくらい。

・可動式枕あり

・コンセントは窓際のみあり

正直,かなり良いと思います。コンセントは全席にあるわけではありませんが,しっかりとした座席でシートピッチもやや広めで,枕も付いていますから。本当にグリーン車が要らないのではないか。と思ってしまっているほどです。もしかすると,はやぶさ号と併結している区間でも,こまち号に乗車したり,E6系がはやぶさ号の運用に入るときは,E6系の方に乗車したりした方がいいかもしれないと思いました。

大曲駅舎 撮影2020.2.29

大仙市(大曲がある)  http://www.city.daisen.akita.jp/

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