【高校社会】社会科目全てを学習した男が考える,地歴の科目選択

勉強

<目次>

  1. 科目はどうなっているのか。
  2. 科目の選び方―王道篇
  3. 科目の選び方―受験に勝つ篇
  4. 科目の選び方―大学での勉強篇
  5. 私がどうしてほぼ全科目選ぶことになったか。

こんにちは

今回は,文理選択の際に必要となる,社会科目の選択について話していきたいと思います。

この記事を書いている筆者は,社会科目を実質全て勉強しました。私が勉強した科目と時期は,

世界史B・・・高2~受験期 センター使用

日本史A・・・高2

日本史B・・・高2~受験期(独学) センター使用

地理B・・・受験終了後

現代社会・・・高1,高3

倫理・・・高3

政治経済・・・高2(独学)

という状態になっています。つまり,地理以外は,全て高校時代に勉強したということになります。このように見ると,頭おかしいですね。

私がこのようになった状態も後々軽く説明しますが…社会科目について,基礎的な話をしていきます。

中学でいう「社会」は,地歴と公民に分かれる!

中学校の時は,社会という科目しかなかったのに,それが高校に上がると色々分かれます。もう,「多すぎて何が何やらわからん!」という人がいると思います。まず,地歴と公民に分かれるということを説明します。

簡単に図で説明するとこんな感じ

中学校の頃も,地理・歴史・公民という言葉は聞いたことあったのではないでしょうか。ここでいう,地理と歴史が「地歴」,公民を「公民」と呼びます。図でいうところの第2階層です。

どうして地理と歴史を同類として扱うのかというと,それは,受験科目のところ見て頂ければ,わかると思うので,敢えて触れずにいきます。

そして,歴史がさらに,日本史と世界史にわかれるので,地歴科目は,日本史,世界史,地理の3つあります。大丈夫だと思いますが,科目の説明は以下の通りです。

世界史

中国やアジア,ヨーロッパ等の日本以外の歴史を扱う。中国史と欧米史が分量としては多いが,アフリカ史やアジア史(中国を除く),南アメリカの歴史も扱う。

日本史

日本の歴史を主に扱う。ただ,日本も歴史上外交はしてきたので,これに関連して,中国や朝鮮等の歴史を多少含むことがある。

地理

日本及び世界の地理,環境を扱う。地形のことのみならず,植生や気候,産業もこれに含まれる。

どっちが強い?A科目とB科目

そして,その次の階層には,A科目とB科目という謎のワードが登場します。

では,ここで質問です。字面だけを見てください。AとBどっちが強そうですか?私は,A科目の方が強いと思ったんですが,どうでしょうか。

正解は,B科目の方が強いんです。

受験の時に基本的に使うのは,B科目です。

一部の私大や公立大学等で,A科目も選択に入ることもありますが,基本的には,B科目です。B科目とA科目では,分量が全く違います。

では,どうしてA科目があるのかというと,受験では使わないけれど,とりあえず勉強する人向けのものです。高校では,世界史を必修で勉強しないので,受験で世界史を使わないような人は,世界史Aを学習するのです。

このように言うと,どうして他の科目のA科目があるのか,と思われるかもしれませんが,それは帳尻合せです。

普通科高校で,日本史や地理のみを受験で使う人は,日本史Bや地理Bを勉強しますが,そうすると,この人たちは世界史Aを勉強することになります。では,同じ時間,世界史Bを履修している人は,どうするのか,という問題が発生します。勉強は必ずしも受験のためだけにあるものではなく,人生を長い目で見て知識は多いほうがいいですから,地理Aや日本史Aを勉強しようということになるのです。

いっぱい出てきた公民科目

公民科目についての説明です。

公民科目は,倫理,政治経済,現代社会という3つの科目があります。倫理+政治経済というのは,センター試験や共通試験独自の科目です。倫理や政治経済単体では,学習量がやや少ないため,旧帝国大学等の難関大等では,倫理+政治経済を選択することが求められます。つまり,公民科目自体は比較的学習量が少なめで,短期間で点につながりやすいのが特徴です。

各科目の学習内容は主にはこの通りです。

倫理

古今東西の思想を扱う。この意味で世界史及び日本史の文化史との重なりがある。しかし,倫理では,その思想の内容までを扱うため,世界史や日本史のそれよりも深い理解が要求される。

政治経済

科目の名前の通り,政治および経済についての学習を行う。イメージとしては,中学校の公民の範囲を想像して頂ければよいと思います。内容としても,それほど変わらないかと。

現代社会

倫理と政治経済を併せて,その簡単なところ,基礎的な内容を取り扱う。現代社会とある通り,比較的最近のことを扱うことが多いか。

大学の受験パターンは?

理系の場合 

※ここで言う理系というのは,高校の文理選択ではなく,受験学部の話です。理系で「文転」して,経済学部等を受験される場合には,文系の欄をご覧ください。

理系の場合,社会1科目を共通試験で使うことに基本的に使うことになります。とはいえ,これすら使わないこともあります(社会科目0)が。理系学部で,二次試験で社会科目を使うことは無いかと思います。

そして,この社会1科目は,多くの生徒が地理を選択するようですが,大抵の場合特に指定は無い,又は指定があっても,かなり緩いものであると思います。

世界史B,地理B,日本史B,倫理+政治経済を選んでおけば,おそらく大体の大学は受験できるでしょう。

※理系であっても,受験で使う科目は,原則B科目です。

文系の場合

共通試験では?

共通試験では,

地歴B科目+公民科目

というのがオーソドックスなパターンです。

公民科目を2つでも受験できるところもありますが,それは少数で,基本的に大体どの大学もこの受験パターンになります。

しかし,ここから先は受ける大学により,かなり違いますので,自分の志望校や受験を考えている大学の募集要項を確認してください。

大きく分けると…

  • 難関大の場合,公民の場合は,倫理+政治経済が指定されることが多い。
  • 中堅大学の場合,公民は倫理,政治経済,現代社会でも受験可能。

※地歴B科目2つでも受験可能な大学も多い。

このようになっています。

くれぐれも,募集要項の確認を怠らないでください!

2次試験

※ここで述べる内容は,一般的な内容です。各大学の募集要項を確認してください。

文系学部の場合,大学,学部によって,2次試験でも社会科目が必要となる場合があります。尚,多くの場合は,数学と選択できることが多いです。

国立大学の中で,大学単位で社会科目が必要なのは,東大,京大,一橋大!

この3つの大学を受験する場合には,問答無用で社会科目が必要です。

東大…地歴Bを2つ

京大…地歴Bを1つ

一橋大…社会科目を1つ

となっていたかと思います。これらの大学は,数学と社会が両方存在します。

※東大の場合は,確かに共通試験を倫理+政治経済で受験することも可能ですが。後々地歴Bが必要となるのであれば,共通試験から地歴B×2で受けたほうが,科目の節約になるでしょう。

文学部系の学部では,地歴Bと数学で選択可能か,地歴Bを要求されることが多い!

文学部系の学部では,数学の代わりに,地歴Bを選べたり,数学ではなく地歴Bを選ばせられたりすることもあります。

国公立大学2次試験の社会科目は,論述が多い!

国公立大学2次試験の場合は,基本的に論述試験になります。選択肢問題や用語を答える問題等もある場合にありますが,論述問題がないものはありません。数百字の単位で書くことになります。だから,体系的な知識が必要になるので,かなりの難易度になります。

(参考)

日本史A・・・日本史の中でも,幕末以降(ペリー来航から後ろ)を学習します。日本史Bと重なるところでも,内容は軽めになっています。

世界史A・・・世界史全体をサラッとやっていく感じです。かなり間の話が飛ばされています。

ここから先は,ここまでの話を理解したうえで,どのように科目を選んでいくか,ということについて考えていこうと思います。

2.科目の選び方―王道篇

それぞれの学習内容から踏まえて,どのような人が向いているかを考えてみたいと思います。B科目と公民科目(倫理+政治経済を除く)のみにします。

世界史B

世界の歴史について知りたい人。特に,欧米の歴史について知りたい人。

日本史B

日本の歴史について知りたい人。日本の文化等について知りたい人。大雑把にいえば,日本についてより知りたい人。

地理B

地理について興味がある人。論理的思考力がある人。地学や生物の知識がある人。

倫理

考え方や精神文化について興味がある人。

政治経済

政治や経済について知りたい人。

現代社会

特に最近の歴史等を理解したい人。

3.科目の選び方―受験に勝つ篇

理想をいえば,自分の興味関心に合致する科目を選択するのが一番です。しかし,受験ということを考えると,社会科目ではなく,英語や数学等に労力をかけたいもの。とすると,自分の適性に合ったものや自分の過去の経験,知識等を活かせるものと選ぶのが合理的であるといえます。どのような人にどの科目が向いているのか。ということを箇条書き形式で見ていきたいと思います。

・生物や地学,物理に関して詳しい人→地理

地理では,植生や気候などを扱いますが,生物や地学の知識がある人は,体系的にそのようなことを捉えることが可能です。また,産業等も気候等に依存することが多いので,地理に関してはかなり有利だといえるでしょう。

それに加え,共通試験の社会科目は他の科目に反し時間があまりがちですから,じっくり考えて解答したいという人にもお勧めです。

・中学校の時公民分野が得意だった人→政治経済

政治経済は,中学校の公民とかなり近い分野を扱い,難易度の差もそれほどありません。ですから,中学校の公民の知識があるというのはかなりのアドヴァンテージです。また,倫理+政治経済を選択する場合も,勉強時間の多くを倫理に割くことが可能です。

・時事問題に強い人,新聞などを日ごろからよく読む人→現代社会

現代の問題に強い人は,現代社会がお勧めです。勿論理論的な話や歴史的な話も必要となりますが,それらを実際の問題に結びつけることができるので,お勧めです。

・普段から哲学書や倫理系の話を読む人→倫理

哲学書や倫理学の本を手に取る人というのは,思想等が好きであると思われます。そのような人は,考え方を実際に学ぶ倫理がお勧めです。また,倫理学が膨張傾向にあるので,時事問題に強い人も倫理を選択することもいいと思います。

・歴史が好きな人,歴史書,時代小説,歴史小説等が好きな人,戦闘系のアプリをやるのが好きな人→日本史,世界史

歴史が実際に好きな人は,歴史に向いています。また,日本でいうところの司馬遼太郎であったり,三国志演義が好きだったりするような人は,日本史や世界史がお勧めです。そこに出てくる登場人物や当時の時代背景等がすっと入ってくるからです。最近では,ゲームキャラクターの名前などにギリシャ神話や日本神話の神々の名前や,歴史の著名人が登場する場合があるようです。そのようなゲームをやっている人は,歴史科目を勉強すると興味を持つかもしれません。

※但し,重要な注釈があります。そのような書物やゲームというのは,ある時代の特定の場面をきりとったものです。高校の歴史科目(特に日本史B,世界史B)は,広く体系的に勉強する科目になります。自分の持っている知識だけがすべてではありません。また,戦国時代のように,一般的には人気があるけれど,歴史学上はあまりホットではないということもあります。このことは肝に銘じておいてください!

・共通試験の受験科目が多い人→歴史科目

共通試験の社会科目は,上述の通りかなり時間にゆとりがあります。ですから,公民科目や地理を取ってじっくり文章を読みながら考えるというのも1つですが,公民科目の選択肢は長文化しており,それなりに疲れます。それに対し,歴史科目というのはインプットの量はこれらの科目よりは多いですが,選択肢が単語で出てくるので,非常に早く,楽に試験を終えることができます。

・古文常識を身に着けたい→日本史B

古文を学習するかと思いますが,ここでそれなりに重要になってくるのが古文常識です。これは,古文を勉強していくうちに,或いは授業で先生がきちんと教えてくれるものですので,日本史から学ぶ必要はないのですが,日本史を勉強することにより,当時の時代背景や文化などがわかり,古文常識も養成することができます。

4. 科目の選び方―大学での勉強篇 特に法学部

大学入学後の視点からこの科目を取っておいた方がいい!というのをお伝えします。私が法学部所属ですので,法学部の視点になります。

世界史B,日本史B,倫理はやっておいた方がいい!

私が今まで法学部で勉強してきて,世界史Bや日本史B,倫理はやっておいた方がいいと思います。

近代法は,啓蒙思想やそれに触発された市民革命後のヨーロッパ世界で特に発展したものであり,その時代背景をわかっておいた方がいいという意味で,世界史Bを学んでおいた方がいいと思います。

また,同様の理由として,その啓蒙思想等を深く理解するうえで,それだけでなく,法理学(法の考え方などを考える学問)を理解するうえで,有用です。倫理の教科書だけ買って,一読するというだけでも十分であると思います。哲学と法学はかなり密接に関連しているからです。

とはいえ,ここは日本,明治時代にヨーロッパ法(特にフランス法やドイツ法)を継受しましたが,その際にそのまま導入するだけではなく,日本の風土に合わせるということもしましたから,そのような意味で,日本のことも知っておく必要があり,そのために日本史Bも学習する必要があると思います。

ここでは,法律学,特に法解釈学(民法,憲法などの一般的に「法律学」という言葉を使う学問)の話をしてきましたが,法学部には,他に法制史学や政治学の授業もあります。

法学部の学習についてのブログ

法制史学というのは,法律の歴史の話です。例えば,西洋政治思想史や西洋法制史,日本法制史があります。これらの科目は,「史」とついていることからも容易に推測できるように,歴史に非常に関係することですので,これらを理解するうえで,日本史や世界史が有用であることは,間違いない話です。

また,政治学の授業でも,政治史の授業があり,これを理解するうえでも,日本史や世界史の科目が有用です。

政治経済はやってもなくても変わらない

その一方で,政治経済の科目はそれほどあっても,なくても変わらないと思います。理由としては,中学校時代の公民が十分に理解していれば,それほど問題がないからであると思われるからです。

これは,経済学部でもおそらく同じであると思います。

他の学部での社会科目

文学部で,西洋史や日本史等の歴史学系,或いは哲学,倫理学系の研究をしたい人は,その科目はマスト!

それを研究対象にするのですから,当然必要です。まあ,そのようなことを考えている人は,そのようにしているでしょう。とはいえ,興味関心が変わる場合もあります。そうなったとしても,大学に入ってから頑張れば簡単に追いつけます。

理系学部等での扱い

おそらくほぼ使うことはありません。特定の社会科目を取ったからといって,得するということもないでしょう。大学の一般教養の授業を受ける際に,多少話が広がるとか,理解が促進されるとかそういう程度においては役立つと思います。ただ,このような基礎的な教養というのは,持っているのが当然である,もっていて損はないものですから,頑張って勉強しましょう!

5. 私がどうしてほぼ全科目選ぶことになったか。

今回は,文理選択の際に必要となる,社会科目の選択について話していきたいと思います。

この記事を書いている筆者は,社会科目を実質全て勉強しました。私が勉強した科目と時期は,

世界史B・・・高2~受験期 センター使用

日本史A・・・高2

日本史B・・・高2~受験期(独学) センター使用

地理B・・・受験終了後

現代社会・・・高1,高3

倫理・・・高3

政治経済・・・高2(独学)

という状態になっています。このように見ると,頭おかしいですね。

まず,どうしてこうなったのか,簡単に説明しましょう。

私は,文理選択の際に文系を選んでしまいました(この時点で,私は文理選択を失敗したかもしれないと思っています)。

そうすると,地歴の科目選択が必要となります。私の高校は,地方の自称進学校レベルでしたので,以下の選択が用意されていました。

  • 世界史B+日本史A
  • 世界史B+地理A
  • 日本史B+世界史A
  • 地理B+世界史A

です。世界史は,高校の必修教科ですので,日本史Bや地理Bを選択した人は,強制的に世界史Aを履修させられます。とはいえ,そうすると,世界史Bを選んだ人は,日本史B・地理B選択者が世界史Aを受けている間に,手持ち無沙汰になります。さすがにそうするわけにはいかず,その調整として,日本史Aか地理Aを選択することになります。

そして,私は世界史Bと日本史Aを選択しました。

また,高校1年生の時に現代社会,高校3年生の時に倫理はカリキュラムとして文系の場合は,組み込まれていましたので,必然的に勉強させられました。

地理Bは,個人的な興味で高校卒業後勉強しました。

では,問題は政治経済と日本史Bですが…

私は,某T大学を志望していましたので,そのためには,地理Bか日本史Bを追加で学習する必要がありました(詳細は上記)。どっちを勉強する…となったときに,高1の年のセンター試験を受けたときに,6割5分を取れていた(それなりに根拠をもって選んでいました)日本史Bを独学で勉強することになりました(学校での授業はありませんでした)。とはいえ,最後まで独学というのはかなりきつく,最終的には東進の衛星授業を受けさせてもらいました。

政治経済に関しては,T大を目指し始める前に,旧帝国大学を受けるためには,倫理+政治経済が必要だということが分かり,そしてうちの高校には倫理しか授業が無いことが分かったので,独学で政治経済をやりました。参考書を一冊買って読んだだけですが。それでも,私は中学校の頃,公民は得意だったので(社会が得意だったのですが),模試で7割くらいは取れるようになりました。

このような経緯で,私は実質的に高校社会科目全て勉強することになったのです。

如何だったでしょうか。このページが皆さんの科目選択に寄与できれば,幸いです。

ご自身の夢に向かって,頑張ってください!

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